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Channel: プリっち☆の《《できれば毎日ハッピーがいい!(’ ’=)☆》》
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☆舞台「神なき国の騎士 -あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」を観てきました。。。☆

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こんち、プリっち☆でっす。
 
今日2013年3月12日(水)は、三軒茶屋駅近くにある世田谷パブリック・シアターで上演中の舞台「神なき国の騎士 -あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」の昼の部(14:00開演の部)を見てきました。
 
きかっけはすごく邪道で、もともとかわいい女子・男子が好きだから気にしていて、木村了くんという俳優さんがいるんだけど、こんど古屋兎丸先生という漫画家さんのマンガ「帝一の國」というものの舞台化が4~5月にパルコ劇場であって、それの主役をつとめるというので、ちょっと注目していたのでした。
 
それで今、木村くんが出演している舞台はどんなのかな~って思って見たら、狂言で有名な野村萬斎さん主役の舞台だった。それがこの舞台でした。
 
もともと狂言というのは確かまじめな感じで静かな能に対して、同じ舞台で演じながらちょっとおどけたりなどして人を笑わせる演目を演じる方のだから、この舞台もちょっとイロニーを効かせた面白いものかと思っていたのでした。
 
ああ、、、えっと、ここからややネタバレなので、これから行く方で内容を知りたくない方は読まないでください。
 
 
まず、このドン・キホーテという爺さんがどこの人だかよくわからない。原作によればたしかスペイン人だったと思うのだけれども、日本のいろいろなところに出没しているから、もしかすると自分をドン・キホーテと思っている日本人かもしれない。
 
場所も、風車のあるところ、新宿の歌舞伎町などを思い出させるようなところ、たぶん国会前とかいろいろあるんだけど、、、、
 
途中で別れた、ドン・キホーテの馬とお供のロバがどっかに行ってしまい。。。
 
 
今度は擬人化された動物たちのいる場所に場面がうつる。
 
動物たちといっても猫耳をつけているわけでもなく、ときどき「発情期」がどうのとか言ってみたり、石の上に載ってみたり、太目の人がブヒーとか言うので、もしかしてこれは動物たちなのかなあ。。。というように思ってくる。
 
そのとある場所の動物たちの中に、ドン・キホーテを主人に持つ馬と、彼のお供のロバもいたのであった。。。
 
となって、、、
 
どうもでも、そこの動物たちは隔離されていて外に出られないらしい。あるひ怪物が暴れてピカーッとなってからあたりには誰もいなくなってしまい、食べ物もなくなった。
 
そしてあるひ、バリケードの外から人がやってきて。。。彼らは。。。
 
という話なのでした。
 
猫役の人が猫耳をつけ、豚役の人が豚耳をつけ。。。とかやっていたらもっとわかりやすかったかもしれないんだけど、そのあたりはちょっとモフモフなフェイクファーのついたシャツ程度で表していたので、気づいたあとで見たらそういうことなのね。。。という感じだった。
 
猫耳や豚のしっぽをつければわかりやすいということはわかるのだけれども、舞台全体の雰囲気として、それをつけてしまうと全体の幻想的な雰囲気度合がちょっと下がって俗っぽくなってしまうような気もしたので、これはちょっとわかりづらいなりにしょうがないと思った。
 
わかりづらいといえば、常に全身白塗りの人がいろいろな役をこなしているところだって、わかりづらいといえばわかりづらいところを、幻想的な舞台としての芝居の雰囲気を大事にするためにそうしているわけだし、そこのところはこれ以上の小物の付けたしで説明する必要はないのではないかと判断する。
 
綺麗な声で歌う少女は、あとになってパタパタと飛んでいく音と羽とか、猫役の女の人に襲われそうになってしまうあたりから、何か鳥なのだということに気づいた。。。
 
 
ドン・キホーテは、あまり明るすぎない闇の重要性や魅力について語ることが多く、まあこれは、たぶんあまり電力消費をしすぎないで、原発などは控えていこうという隠れたメッセージがあったものと思われるのだけれども、明るい感じの面白いお芝居だと思っていった自分にはちょっと重かった。。。
 
うちにも猫が3匹いるし、2011年3月11日の震災がきっかけで福島原発が爆発して、そのためにペットや家畜をおいて着の身着のまま他へ逃げなくてはいけなかった人たちの気持ちを思うと、うちでさえ泣きそうになったから、そういう人たちがもし見たら、すぐに意味を察して号泣してしまうのではないかと思ってしまった。
 
 
舞台全体の出来は、意味がつかめてくればだいたい良い感じで、全身白塗りの方々(大駱駝鑑さん方)も白いままで何役もこなしていて、舞台に幻想的な雰囲気をつくりだしていて、なかなか良かった。
 
おめあての木村くんは、演技はまあまあだという気もしたけど、全体的にはうち個人としては及第点な演技をしていた。。。と思う。
 
役者さんは、白塗りの人の他はだいたい2、3人の役をこなしていた。白塗りの人たちは何役やっていたのかわからないくらいの役をこなしていた。。。
 
 
野村萬斎さんはドン・キホーテなる、言ってみればちょっとイカレタお爺ちゃんを熱演していたのだけど、イカレタというにはあまりにも力強く、大量のセリフをすらすら言うあたりがさすがという感じだった。
 
なにはともあれ、「神がいてもいなくても、生きるべし!生き抜くべし!」というメッセージはちゃんと見る者に伝わった気がした。
 
 
ということでした。
 
うちは昨晩もちょっと寝るのが遅くて早起きして行ったからちょっと眠かったけど、お芝居中は興味を持って見ていたので寝なくて、帰りの電車で寝たら、変なところで降りてしまったりして帰るのにちょっと時間がかかりました。
 
お芝居は意味がわかってきてからは内容がちょっとショックだったんだけど、家に帰ってきて落ち着いて振り返ってみると、全体的に完成度がなかなか高かったので、お金と時間が許せばもう一度観に行ってもいいかなとも思いました。
 
三軒茶屋ってもっと千葉県の柏市あたりからはずっと遠いっていうイメージだったんだけど、電車で乗換え一回で済むし、意外と世田谷パブリックシアターは近いと思いました。内装もちょっとヨーロッパの中世の石造りの城を思わせる感じで良かったです。シェイクスピアとかにも合いそう。。。
 
ということで、はじめての舞台設備とはじめての主役さんを観に行った日でした。
 
確かまだまだ上演日あったと思うので、気になった方はどうぞご覧くださいっ。
 
では、また~

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